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デクスター(Dextre)は、2本のアームを持ったロボットで、国際宇宙ステーションのカナダアーム2を構成する部分である。EVA(船外活動)の必要な仕事を代替できるように機能を拡張するためのものである。2008年3月11日にSTS-123で打ち上げられた。特殊目的ロボットアーム(Special Purpose Dexterous Manipulator、SPDM)としても知られる。 デクスターはISSへのカナダの貢献の1つで、「器用」を意味する''dexterous''から名付けられた。カナダアームやカナダアーム2とのアナロジーでカナダハンドと呼ばれることもある。デクスターはマクドナルド・デトウィラー社が設計、運用している。 2011年2月4日に、宇宙ステーション補給機2号機(HTV2)で運んだ米国の曝露装置2台の移設が地上からの操作で行われたが、これがデクスターの初めての実運用となった。 ==構造== デクスターは頭のない上半身に長さ3.35mの腕2本がついたような構造をしている。長さ3.5mの胴体は「ウエスト」の周りで旋回できる。胴体の上部にはカナダアーム2で把持される際に使われるグラプルフィクスチャが設置されており、カナダアーム2に把持されることによりISSの周りを動くことができる。胴体下部にはロボットの「手」に当たるエンドエフェクタが取付けられており、これを使ってISSのグラプルフィクスチャを把持することで保管状態にする。2本の腕の先端には指に相当するOTCM(Orbit Replacement Unit/Tool Changeout Mechanism)が装備されている。OTCMは、格納式のソケットドライブ、白黒テレビカメラ、照明の他、ペイロードとの間で、電力・データ・映像信号を供給するためのアンビリカルコネクタが内蔵されている。 デクスターの下半分には、雲台付きのカラーテレビカメラ/照明が2台と、ORU(Orbital Replacement Unit)を仮置きする台と工具収納装置が取り付けられている。工具収納装置には、様々な作業に対応するための3種類の工具が収められている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「デクスター (ISS)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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